国内事故報告書の抜粋と整理


最近、小型航空機による事故が多発しています。それぞれのパイロットがとにかく安全第一で航空機の運航を行うのは当然のことですが、過去の事故事例をよく研究することも事故防止に繋がるのではないかと思い、このデータベースを作成しました。ここに掲げる事故事例は、その一件一件が関係各位の尊い犠牲によるものです。これらの事例をよく研究し、同じ事故は2度と繰り返さないようにしたいものです。 平成10年10月記


 
ここをクリックすると国土交通省・航空局が発行する全ての事故調査報告書を
見ることが出来ます。


訓練不足の初心者が陥る典型的な事例です。


平成9年度、航空事故発生件数と機種別の発生比率

航空機の種類 事故件数 死者数 平成9年度の
登録航空機数
登録機数に
対する
事故の比率
登録機数に
対する
死者の比率
大型航空機(多発ターボ) 378 0・79% 0・00%
小型航空機(単発
及び双発ピストン機)
11 697 1・58% 0・72%
ヘリコプター 13 1004 0・80% 1・29%
グライダー 579 0・52% 0・17%
ウルトラライトプレーン データなし データなし データなし
ジャイロプレーン データなし データなし データなし
参考
(2輪を含む自動車)
自動車
事故件数
780,399
自動車
事故の死者
9,640
自動車
登録台数
72,977,530
1・07% 0・013%



事故報告書の概略


大型航空機
3件
発生日時 場所 所属 登録記号と機種 人員の死傷等 機体の損傷 事故の概要
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4月14日 太子VORTAC
南方
約50km上空
日本航空 JA8076
ボーイング
747ー400
重傷1名
軽傷8名
小破 大型1
6月8日 三重県
志摩半島の
上空
日本航空 JA8550
ダグラス
MD−11
重傷4名
軽傷8名
なし 大型2
10月9日 千葉県
館山上空
日本
エアシステム
JA8977
ボーイング
777ー200
重傷1名 小破 大型3



小型航空機
11件
発生日時 場所 所属 登録記号と機種 人員の
死傷等
機体の
損傷
事故の概要
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1月1日 埼玉県
桶川市
個人 JA3436
ビーチクラフト
E33
なし 大破 小型1
3月25日 栃木県
藤岡町
個人 JA4033
アビオン・ピエール・ロバン
DR400/180R
重傷1名 大破 小型2
8月21日 茨城県
竜ヶ崎市
個人


----------
陸上自衛隊
第1ヘリコプター団
第2ヘリコプター隊
JA3361
パイパー
PA28-140
----------------
JG-31206(回転翼)
川崎ヒューズ
369D(OH-6D)
死亡1名


--------
死亡2名


大破
炎上

----
大破
炎上

小型3
9月2日 埼玉県
ホンダエアポート
個人 JA4017
ムーニー
M20K
なし 中破 小型4
10月26日 静岡県
庵原郡
個人 N33RY
アメリカンチャンピオン
8KCAB
なし 中破 小型5
10月26日 鹿児島県
垂水市
新日本航空 JA3945
セスナ
152
死亡1名 大破 小型6
10月31日 北海道
帯広空港
航空大学校 JA4211
ビーチクラフト
A36
軽傷4名 大破 小型7
11月2日 熊本県
八代郡
熊本航空 JA3980
セスナ
172N
死亡3名 大破
炎上
小型8
11月2日 八尾空港 個人 JA3435
ビーチクラフト
E33
なし 中破 小型9
11月6日 薩摩硫黄島
飛行場
東和航空 JA4053
セスナ
172P
なし 大破 小型10
12月20日 群馬県
邑楽郡
個人 JA3721
セスナ
TU206F
軽傷1名 中破 小型11



ヘリコプター
8件
発生日時 場所 所属 登録記号と機種 人員の死傷等 機体の損傷 事故の概要
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1月24日 愛知県
岡崎市
トヨタ自動車 JA6681
アエロスパシアル
AS365N2
死亡8名 大破 ヘリ1
1月25日 滋賀県
坂田郡
山東町
個人 JA7800
ロビンソン
R22Beta
なし 大破 ヘリ2
1月28日 兵庫県
多紀郡
西紀町
阪急航空 JA9834
アエロスパシアル
AS350B
軽傷1名 大破 ヘリ3
5月21日 長野県
茅野市
インペリアル航空 JA9758
アエロスパシアル
SA315B
死亡1名 大破 ヘリ4
7月3日 三重県
名張市
佐川航空 JA6122
アエロスパシアル
SA315B
死亡4名 大破 ヘリ5
8月3日 鹿児島県
鹿児島郡
三島村竹島沖
個人 JA777H
ロビンソン
R44
なし 中破
水没
ヘリ6
9月18日 岐阜県
揖斐郡
中日本航空 JA9202
ベル
214B
なし 中破 ヘリ7
9月20日 鹿児島県
枕崎飛行場
個人 JA777A
ロビンソン
R44
なし 中破 ヘリ8



グライダー
3件
発生日時 場所 所属 登録記号と機種 人員の死傷等 機体の損傷 事故の概要
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4月12日 栃木県
小山絹
滑空場
個人 JA2412
グローブ
G103AツインIIアクロ
重傷2名 大破 滑空1
7月21日 熊本県
阿蘇郡
個人 JA2567
レッドナドニーボトニクグノビーチェ
L23スーパーブラニク
死亡1名
重傷1名
大破 滑空2
10月11日 熊本県
阿蘇郡
個人 JA2065
荻原式
H23-C-2
重傷2名 小破 滑空3



ウルトラライトプレーン
3件
発生日時 場所 所属 機種 人員の死傷等 機体の損傷 事故の概要
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5月27日 神奈川県
茅ヶ崎市
沖の海上

超軽量動力機
ポラリス
ローマック・トライクR503S
死亡1名 中破
水没
ULP1
8月17日 秋田県
南秋田郡
大潟村

超軽量動力機
テラトーン
テイエラIIーR532L
死亡1名 大破
水没
ULP2
10月12日 茨城県
下館市

自作航空機 死亡2名 大破 ULP3



ジャイロプレーン
2件
発生日時 場所 所属 機種 人員の死傷等 機体の損傷 事故の概要
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3月5日 福岡県
北九州市
若松区

ジャイロプレーン
エアコマンド
II-R532
死亡2名 大破 GYRO1
4月20日 熊本県
阿蘇郡
一ノ宮町

ジャイロプレーン
エアコマンド
II-R532
死亡1名 大破
炎上
GYRO2






大型1
事故の状況
シャルルドゴール空港から新東京国際空港(成田)へ向け飛行中、乱気流に遭遇し、 乗客及び客室乗務員が負傷した。


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大型2
事故の状況
香港啓徳国際空港から名古屋空港へ向けて飛行中、機体ピッチが反復して大きく 上下に変動したため、乗客及び客室乗務員が負傷した。


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大型3
事故の状況
福岡空港から東京国際空港(羽田)へ向け飛行中、乱気流に遭遇し、客室乗務員が 負傷した。


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小型1
事故の状況
ホンダエアポートの滑走路14から離陸したが、上昇しきれないまま、滑走路末端ほぼ延長 方向約500mの河川敷きの畑に擱座した。同機には機長ほか同乗者1名が搭乗していたが、 死傷者はなかった。同機は大破したが、火災は発生しなかった。
事故の原因
本事故は、同機が離陸中機体が左にそれ、その後の機長の操作が適切でなかったため、 離陸直後に畑の中に擱座したものと推定される。


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小型2
事故の状況
滑空場に進入中、河川敷内の農地に墜落した。


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小型3
事故の状況
単独飛行中の小型飛行機と、飛行場間を移動中の移動中のヘリコプターが蛇沼付近上空 にて衝突し、両機とも墜落、炎上した。
事故の原因
本事故は、小型飛行機の操縦練習生およびヘリコプターの機長の見張りが十分でなかったため、 両機が衝突し、墜落したことによるものと推定される。


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小型4
事故の状況
着陸する際、降着装置を出し忘れて胴体着陸となり、滑走路上に擱座した。
事故の原因
本事故は、機長がギア・ダウンを失念し、また、その確認もしなかったため、胴体着陸し 滑走路上で擱座したことによるものと推定される。


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小型5
事故の状況
離陸直後、エンジンに不具合が発生したため、浜辺に不時着した。その際、機体を損傷した。


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小型6
事故の状況
宣伝飛行中失速し、低い高度で回復できないまま畑に墜落した。
事故の原因
本事故は、同機が強い風の下で、宣伝空域離脱のため低い高度で左旋回中、鉄塔と送電線を 回避しようとして更に深いバンク角となった際、左側方からの風と地形から推定される気流の 乱れが影響したこともあり、失速し、低い高度のため回復できないまま、墜落したことによるものと 推定される。


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小型7
事故の状況
離着陸訓練中、エンジンに不具合が発生したため、緊急着陸を試みたが、滑走路末端に擱座した。


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小型8
事故の状況
航空写真撮影中、高圧送電線に衝突し、墜落炎上した。


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小型9
事故の状況
離着陸訓練中、脚上げ状態のまま滑走路に着陸し、擱座した。
事故の原因
本事故は、機長が脚下げ操作を失念したため、脚上げのまま胴体着陸となり、 滑走路上で擱座したことによるものと推定される。


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小型10
事故の状況
離陸直後、飛行場の滑走路側オーバーラン脇に墜落した。
事故の原因
本事故は、同機が離陸直後、右操縦席に搭乗した乗客(自殺志望だった!)の操縦竿を 押し下げる異常な行動により、機体が操縦不能に陥ったため、墜落したことによるものと 推定される。


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小型11
事故の状況
飛行中、ジャンパーの一人が落下傘降下を行った際、体の一部が当該機の右側水平尾翼に 接触し、水平尾翼が凹み、軽傷を負った。


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ヘリ1
事故の状況
低視程の中を低高度で飛行中、雲中飛行となり三河湾スカイライン沿いの山頂付近の斜面に 衝突した。


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ヘリ2
事故の状況
飛行中、悪天候のため不時着してホバリング移動中、農地に横転した。
事故の原因
本事故は、機長の天候に対する判断が適切でなかったため、同機が悪天候に遭遇し、不時着 しようとした際、機長の風・積雪への対応が適切でなかったため、横風を受けて横転した ものと推定される。


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ヘリ3
事故の状況
飛行中、エンジンが停止し、同町の水田にオートローテーションで着陸した際、 ハードランデイングした。
事故の原因
本事故は、オーストラリアで実施されたエンジンのオーバーホール時の作業及び品質管理が 適切でなかったことに起因すると推定されることから、運輸省航空局は、1997年7月22日 付けの書簡により、オーストラリア国航空当局に対し、同種不具合の再発防止のため所要の措置 を講ずるよう要請した。


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ヘリ4
事故の状況
視程が悪化しつつある状況下で物資輸送中、雲中飛行となり八ケ岳連峰中岳北側斜面に衝突 した。
事故の原因
本事故は、山頂付近の視程が悪化しつつある状況であったにもかかわらず、山頂への物資輸送の ための飛行を継続したことから、雲中飛行となり、復路、山の斜面に衝突したことによるものと 推定される。


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ヘリ5
事故の状況
赤目渓谷上空を飛行中、索道に衝突し、山の斜面に墜落した。
事故の原因
本事故は、操縦士が十分に調査していない地域を低い高度で飛行したため、索道を発見して 回避操作を行ったが間に合わず、同索道に衝突して墜落したものと推定される。


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ヘリ6
事故の状況
海上に着水後横転し、転覆した。
事故の原因
本事故は、機長が、同機を波の高い外洋に着水させた際、波により転覆したことによるものと 推定される。


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ヘリ7
事故の状況
吊り下げ資材の荷おろしのホバリング中、エンジンが停止し、不時着したが、横転し機体を 損傷した。


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ヘリ8
事故の状況
枕崎飛行場を離陸し、同飛行場の着陸帯で接地オートローテーションを行った際、メインロータ・ブレードで テール・ブームを切断し、横転した。同機には機長ほか同乗者1名が搭乗していたが死傷者はなかった。 同機は中破したが、火災は発生しなかった。
事故の原因
本事故は、同機が接地オートローテーションを行った際、ロータ回転が低下した状態で尾部から 接地したため、メインロータ・ブレードでテール・ビームを切断したことによるものと推定される。


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滑空1
事故の状況
着陸のため進入中、じん旋風に遭遇し、滑空場の末端付近にハードランデイングした。
事故の原因
同機は、機長がじん旋風を視認していたにもかかわらず、そのまま着陸進入を継続 したため、じん旋風に遭遇してハードランデイングしたものと推定される。


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滑空2
事故の状況
ウインチ曳航により離陸曳航索離脱後、牧草地に墜落した。
事故の原因
本事故は、同機が発航直後、曳航索が自然離脱した際、速度が十分でないまま旋回を おこなったため失速し、墜落したことによるものと推定される。


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滑空3
事故の状況
着陸の際、滑空場にハードランデイングした。
事故の原因
本事故は、着陸直前の引き起こし操作が急激であったため、対気速度が減少し、 ハードランデイングとなったことによるものと推定される。


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ULP1
事故の状況
海上を滑走中、横転して転覆した。


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ULP2
事故の状況
離陸後、まもなく八郎潟調整池に墜落し、水没した。


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ULP3
事故の状況
飛行中、下館ゴルフ場に墜落した。
事故の原因
本事故は、同機が飛行風速制限を超える状況下で飛行したため、飛行中に主翼取付 部が破断し、墜落したものと推定される。


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GYRO1
事故の状況
飛行練習中、場外離着陸場付近の草地に墜落した。
事故の原因
本事故は、同機が旋回中に背風に入って対気速度が低下し、これを回復しようとして プッシュオーバーを行った結果、ロータ・ブレードが激しいフラッピングを起こす 状態に陥ったため、墜落したことによるものと推定される。


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GYRO2
事故の状況
牧場の上空を飛行中、同牧場内の荒地に墜落した。
事故の原因
本事故は、操縦者が十分な訓練を行っておらず、操縦技量を備えていないにもかかわらず 飛行したため、不適切な操縦操作により墜落に至ったことによるものと推定される。


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